ブログ
ブログ
リコージャパン栃木主催セミナー参加レポート ~セキュリティ・人材確保・最新機器から学ぶ介護施設の未来~
カテゴリ:研修・セミナー
去る2月19日、リコージャパン栃木主催のセミナーに参加しました。
このセミナーは「セキュリティ対策」「労務管理・法改正」「人材確保・定着」という3つのテーマで構成されており、当施設は「セキュリティ」と「人材確保」の2つのセミナーを受講しました。
また当日の会場では、福祉・介護に関する最新の設備や機器を紹介する展示ブースも設けられており、セミナー終了後に視察する機会を得ました。本稿では、セミナーと展示の感想をお伝えします。
介護施設もセキュリティ強化が必要な時代
最初に参加したセミナーでは、経済産業省が2026年10月の運用開始を想定している「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」について解説がありました。
近年、サプライチェーンに起因するサイバーインシデントが増加しており、企業間取引においてもセキュリティ対策が求められる時代になっています。
「うちは介護施設だから関係ない」と思われるかもしれませんが、利用者様の個人情報や医療情報を扱う介護施設だからこそ、情報漏洩のリスクにきちんと備える必要があります。
本制度では、中小企業から大企業まで多様な組織が実践できるよう、セキュリティ対策を3段階で評価する仕組みが導入される点が特徴です。
当法人のような中小企業の場合、まずは★3の基礎対策から着手することが推奨されています。
制度開始後に慌てることのないよう、今から現状把握と対策の検討を進めたいと思います。
介護人材不足の時代に、どうやって介護職を確保するか
2つ目のセミナーでは、人手不足が常態化する中で「選ばれる会社」になるにはどうすればよいのか、その秘訣が紹介されました。
講師の方からは、人材確保には「採用」「労務管理」「定着」の3つを軸に考える必要があるとの説明がありました。
優秀な人材を確保できなければ企業の存続が危ぶまれる時代であり、求職者から選ばれる工夫、人材が育つ仕組み、長く働きたくなる環境づくりが不可欠です。
解説で印象的だったのは「ストレスチェック」の活用です。現在は努力義務期間中ですが、2028年5月までに全事業所での義務化が予定されています。チェック結果を職場改善につなげる工夫が人材の定着率向上に結びつくという事例はとても参考になりました。
情報共有・伝達の促進にも効果的!
介護施設にとって「見守り」と同じくらい大きなテーマが「情報共有」です。介護現場では、スタッフ間、スタッフと事務方、そしてご家族との間で正確かつ迅速な情報伝達が求められます。
スタッフ間のコミュニケーションツールとしては、無線LANを活用した高音質のデジタルインカムを使った機器が目を引きました。6人同時の双方向通話が可能で、グループ分けにより業務形態に合わせた柔軟な運用ができるそうです。
記録業務のICT化だけでなく、多職種・他事業所との連携、ご家族とのやりとりの電子化まで対応する総合的なプラットフォームも展示されていました。介護業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)は今後ますます進化するでしょう。
最近のDX分野の目玉といえばご存知「AI」です。介護機器でもAIを導入する開発が目白押しで、AI音声入力による記録作成、AI要約による報告書自動生成、AIを使った多言語翻訳機能など、最新のAI技術を活用した機能が紹介されていました。
優先課題を見極めていくことが重要
今回のセミナー・展示視察を通じて、介護施設を取り巻く環境が大きく変化していることを実感しました。セキュリティ対策は「やらなければならないこと」として迫ってきており、人材確保は「やらなければ存続できないこと」として私たちの目の前にある課題です。
テクノロジーの進化は、これらの課題を乗り越えるための有力な手段になるでしょう。とはいえ、すべてを一度に導入することはコストとの兼ね合いから困難です。施設の優先課題を見極め、活用できる助成金や加算制度を把握した上で、計画的に取り組んでいくことが重要だと感じました。
正富福祉会では、今後も最新の情報収集に努め、利用者様へのサービス向上と職員の働きやすさの両立を目指してまいります。
(2026.3.10執筆)

